岸和田 仁 (著)
272ページ
ISBN-10: 4806805033
ISBN-13: 978-4806805038
発売日: 2005/09/10
著者
岸和田 仁(きしわだ ひとし)
1952 年、東京生まれ。1976 年東京外国語大学卒。
1979 ~ 1995 年、企業駐在員としてブラジル滞在。地元の日系協会 に要請され、日本語学校教師(名目的校長)を経験したり(91 ~ 95 年)、ノルデスチ地元史と地理をふまえた『サンフランシスコ河 中流域日系人入植小史』(94 年、約 240 枚)執筆も。
1995 年、帰国。月刊『ラティーナ』ほかにラテンアメリカ文化短信 を発表。『現代ブラジル事典』(新評論、2005 年)に執筆協力。
多様性とその融合。ブラジルは、フェイジョアーダ社会であり、同時にシュラスコ社会ともなる。現代を代表する、人物、映画、文学を通してあらたなブラジル社会を描く。
目次
はじめに
1 ブラジル論の試み
I 非ブラジル的ブラジル人 /II ブラジル理解の一般的キーワード /III ブラジ ルとはフェイジョアーダである /IV ダルシー・リベイロとジルベルト・フレイレの ブラジル論
2 映画監督・ミュージシャンとのインタビュー
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督とのインタビュー /ブラジル音楽界の若 きスター、シコ・セーザル、音楽以外の世界を語る /セルタネージャ界の超人気デュ オ、レアンドロ&レオナルド /『ゴッド イズ ブラジリアン』カルロス・ディエゲ ス監督インタビュー
3 映画に見るブラジル
『セントラル・ステーション』 /映画『カヌードス戦争』をめぐって│ 千年王国へ の夢 /ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスの映画 /映画『オルフェ』
4 歴史散歩
レシーフェのユダヤ人 /ロックの女王ヒタ・リーのルーツ /コロニア・セシリア │ アナーキズム理想郷の挫折 /アフリカに回帰したブラジル解放奴隷 /カスト ロ・アルヴェス│ 奴隷制時代のバイーアを駆け抜けた夭折の詩人 /ズンビと逃亡奴 隷王国│ スンビ没後300周年によせて /ズンビ没後300周年、その後 /ラン ピアン│ 聖なる山賊
5 追悼・ブラジルの表現者たち
ジョルジ・アマードの死 /ポレミックなジャーナリスト、パウロ・フランシスの死 /ジョアン・カブラル・デ・メロ・ネト│ ノルデスチを描いた詩人の死 /田尻鉄也氏を偲ぶ /中隅哲郎氏を追悼して
6 ブラジルの話題作から
ジョー・ソアレス、マルチタレントにして小説家 /インテリ大統領の最新著書をめぐって /話題作『ブラジル女性事典』 /53年ぶりに復刻された黒人運動新聞「キ ロンボ」 /「ジョルナル・ナシオナル」とブラジル現代史 /ブラジルの食文化エッ セイストとハンガリー革命 /シュテファン・ツヴァイクの『パラダイスでの死』 / やっと出た『大邸宅と奴隷小屋』日本語版│ ジルベルト・フレイレのブラジル社会史 論の古典的名著
あとがきにかえて