価値転倒の思索者群像─ビブロスのフィロンからギニアビサウのカブラルまで

2021/12/16 20:09 投稿者:  kanri2

書名:価値転倒の思索者群像─ビブロスのフィロンからギニアビサウのカブラルまで

著者:石塚正英(いしづか まさひで)

46判上製/354ページ

定価4000円+税

ISBN-13:9784806807575

発売日:2021年12月28日

 

■著 者 石塚正英(いしづか まさひで)
1949年、新潟県上越市(旧高田市)に生まれる。
立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学、同研究科哲学専攻論文博士(文学)。
1982年~、立正大学、専修大学、明治大学、中央大学、東京電機大学(専任)歴任。2020年~、東京電機大学名誉教授。
1999年、歴史知研究会創立、現在に至る。
2008年~、NPO法人頸城野郷土資料室(新潟県知事認証)理事長。

主要著作
『叛徒と革命―ブランキ・ヴァイトリンク・ノート』イザラ書房(1975年)
〔学位論文〕『フェティシズムの思想圏―ド=ブロス・フォイエルバッハ・マルクス』世界書院、1991年
『文化による抵抗―アミルカル・カブラルの思想』柘植書房(1992年)、石塚正英著作選『社会思想史の窓(全6巻)』社会評論社(2014-15年)、『革命職人ヴァイトリング―コミューンからアソシエーションへ』社会評論社(2016年)、『地域文化の沃土 頸城野往還』社会評論社(2018年)、『マルクスの「フェティシズム・ノート」を読む―偉大なる、聖なる人間の発見』社会評論社(2018年)、『ヘーゲル左派という時代思潮―ルーゲ・フォイエルバッハ・シュティルナー』社会評論社(2019年)、『カブラル―アフリカ革命のアウラ』柘植書房新社(2019年)、『学問の使命と知の行動圏域』社会評論社(2019年)、『フォイエルバッハの社会哲学―他我論を基軸に』社会評論社(2020年)、『価値転倒の社会哲学―ド=ブロスを基点に』社会評論社(2020年)、『歴史知のオントロギー─文明を支える原初性』社会評論社(2021年)

 

本書の紹介

本書に組み込まれた思索者群像は、一九七〇年に開始したわが研究生活のマイルストーンの役割をもつ。これまで半世紀にわたり続行してきたわが研究歴を追跡すると、およそ二本の道筋(テーマ)が確認される。一つは行動における〔価値転倒・地位転倒〕であり、これはヴァイトリング研究に発し、カブラル研究に行き着く、いわば横倒しとなった世界史、あるいは多様化史観の探索である。いま一つは思索における〔価値転倒・地位転倒〕であり、これはフォイエルバッハ→シュトラウス→ド=ブロスへと向かう、神々と自然、神々と人間の地位が回転する世界の探究である。あるいは社会と国家の地位が転倒する世界の発見である。(あとがきより)

 

目次

序論 ド=ブロス〔フェティシズム〕に準拠した価値転倒研究
第一部 自然から神々を織りなす人々
第一章 フェニキア神話の原初性─サンコニアトン・ビブロスのフィロン
第二章 イステル河畔の自由人─セネカ
第三章 ガリラヤ湖畔のカニバリズム─イエス

第二部 神々と人々とをとり結ぶ自然
第四章 ファナティシズムが歴史を動かした─ミュンツァー
第五章 汎神論と物神論─ブルーノ・スピノザ
第六章 未来の自然へかえれ─ルソー

第三部 キウィタスからソキエタスの方へ
第七章 財の共同をめざす─バブーフ・ブランキ
第八章 アソシアシオンの展望─サン=シモン・フーリエほか
第九章 アナルシの通奏低音─プルードン

第四部 神々と自然とをとり結ぶ人々
第十章 聖書の神話的解釈─シュトラウス
第十一章 社会的匪賊の末裔─ヴァイトリング
第十二章 聖なる人間の発見─マルクス

第五部 等身大の神々と共生する人々
第十三章 汎神論から他我論への展開─フォイエルバッハ
第十四章 アウラと子どもの世界・遊びの世界─ベンヤミン
第十五章 近親婚タブーと性道徳のフェティシズム─ライヒ
第十六章 〔公開講座〕文化による抵抗─カブラル

人文・思想 / 2021 / 新刊 )