アラブ革命の展望を考える-「アラブの春」の後の中東はどこへ?

2018/1/26 17:06 投稿者:  kanri2

ジルベール・アシュカル著

寺本勉・湯川順夫訳

3200円+税

352ページ
ISBN978-4-8068-0706-3  C0030  Y3200E

1月26日発売

 

2011年、チュニジアから始まり、アラブ全域は「アラブの春」と呼ばれる経済的、社会的、政治的な大変動を迎えた。しかし、鍵となる2カ国、シリアとエジプトの事態は悲劇的展開を遂げた。「アラブの春」はどうなっているのか。

 

目次

序章:革命のサイクルと季節 

     民主主義への移行と革命的過程 

     一つの革命、二つの反革命 

 

第一章:シリア 野蛮の衝突

     シリア人民の見殺し 

     シリアの災厄を作り出したもの 

     アサド政権の好ましい敵 

     トルコと湾岸地域君主国の好ましい友 

     シリアの泥沼 

     ロシアの介入と西側の動揺 

             シリアはどこへ行く? 

 

 第二章:エジプト、アブドゥル・ファタハ・シシの「七月二三日」

     ムスリム同胞団の権力に向けた試みはいかに展開されたのか?

     ライオンでもなく狐でもなく 

     国民を怒らせて 

     タマッルド(反乱)への突入 

     ナセル主義者の幻想 

     軍が国民の意思をまたも乗っ取った 

     アブドゥル・ファタハ・シシの手段を選ばない台頭 

     シシの大統領衣装の仕立て方 

     エジプトの悲劇の茶番的局面 

     新自由主義への忠誠 

     誇大妄想と巨大プロジェクト 

     軍によるエジプトの乗っ取り 

     エジプトはどこへ行く? 

 

 終章:「アラブの冬」と希望 

     リビアとイエメン:同じ旋律の二つのバリエーション 

     チュニジア「モデル」とその限界 

     アラブの左翼と戦略的挑戦課題 

 

 資料 トランプ政権の誕生と2017年の中東

     ジルベール・アシュカルに聞く

     アラブ世界では、希望はいぜんとして可能であり、残り続けている

   

 訳者あとがき 

現代・世界 / 2018 )
アラブ革命の展望を考える
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