書名:九電本店前に脱原発テントを張って10年目
副題:キリスト者・青柳行信 人権擁護と反原発の闘い
著者:青柳行信(語り)、音成龍司(構成)、栗山次郎(聞き書き)
46判並製/276ページ
定価2400円+税
ISBN-13:9784806807490
発売日:2021年7月20日
著者(紹介)・聞き書き 栗山次郎(くりやま じろう)
1944年生。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知教育大学、九州工業大学情報工学部、中国、ベトナムでドイツ語、日本語表現技法、日本語などを教える。
現九州工業大学名誉教授。
編著書・訳書:『子ども共和国』(風媒社)、『黄色い星』(自由都市社、共訳)、『証言第三帝国ユダヤ人迫害』(柏書房、共訳)、『ドイツ自由学校事情』(新評論)、『理科系の日本語表現技能』(朝倉書店)など。
本書は青柳行信さんが今までのさまざまな活動について「語り」、私・栗山はそれをできるだけ忠実に「聞き書き」して成立しています。その事情は次のようです。私は二〇一四年初めから、青柳さんが「村長」を務めている「原発とめよう! 九電前ひろば」に手伝いに行っていました。二〇一七年の秋口だったと記憶していますが、テントの中のテーブルにワープロ印字の小さな冊子が置いてありました。青柳さんに断ってめくってみると、それは青柳さんのプロフィールでした。今までのさまざまな活動をテーマ別にまとめてありました。私はそれを見てそれまでの青柳さんの諸活動を知りました。それ以降、時々青柳さんに今までの活動のアウトラインをお聞きしました。私が驚いたのは青柳さんが拘置所に約四ヵ月近く勾留されていたことでした。(本書あとがきより)
【主な内容】
第一章 脱原発テント「原発とめよう! 九電本店前ひろば」
第二章 神との出会い
生い立ち、迷い、カトリック信徒として生きる決意
第三章 日本社会の矛盾を知り、現実を社会に訴える
川崎製鉄による公害輸出に反対する運動への参加
第四章 「じゃぱゆきさん」の人権侵害に抗して
「出稼ぎ」エンターテーナー支援
第五章 日本の過去との出会い
在日韓国・朝鮮人の指紋押捺拒否運動支援
第六章 国家権力と対峙する人権擁護の闘い
移住労働者ペルー人支援活動
一 移住労働者ペルー人の実態と支援活動の内容
二 家宅捜索から逮捕まで
第七章 拘置所の生活と取り調べ、そして裁判
完全黙秘と仲間の支援
一 取り調べでの黙秘、逮捕の契機となった職業紹介、綱渡り的起訴という実態
二 拘置所での生活
三 取り調べ
四 保釈、そして刑事裁判と民事裁判、支援グループ、私の裁判の持つ現在性
第七章 拘置所の生活と取り調べ、そして裁判
完全黙秘と仲間の支援
一 取り調べでの黙秘、逮捕の契機となった職業紹介、綱渡り的起訴という実態
二 拘置所での生活
三 取り調べ
四 保釈、そして刑事裁判と民事裁判、支援グループ、私の裁判の持つ現在性
第八章 国家権力に追われた人々との出会いと外国への支援活動
日本にたどり着いた難民の支援とイラク支援
一 北朝鮮難民(脱北者)支援
二 ミャンマーからのロヒンギャ難民を支援する活動
三 イラク支援活動
終章 人権侵害との闘い……フィリピンとイラク、ペルーと日本、さらに福島