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ダウリーと闘い続けて―インドの女性と結婚持参金
スバドラー ブタリアー Subhadra Butalia (著)
鳥居 千代香 (翻訳)
単行本: 220ページ
ISBN-10: 4806805165
ISBN-13: 978-4806805168
発売日: 2005/04
2000円+税
著者
スバドラー・ブタリアー Subhadra Butalia
インドのヒマーチャル・プラデーシュ州生まれ。ラホール(現在パキスタン)で父親の励ましのもとで育ち、教育を受けた。現在デリー在住、83歳。パンジャーブ州の女子校、後にデリー大学で(英語を)教えながら、ジャーナリストとして全国紙『ヒンダスターン・タイムズ』に属する『モーニング・エコー』紙や全国紙『パトライオット』の記者として働いた。後に全国紙『タイムズ・オブ・インディア』のフリーランサー記者。1985年ナイロビで開催された国連世界女性会議に『タイムズ・オブ・インディア』公式記者として参加し、記事を寄稿した。近所の家でダウリーが原因で女性が殺されるのを目撃してから、1980年初めに女性運動に参加し、当初女性団体「ストリー・サンガーシュ」に所属。1982年に「カミルカ」創設。女性に法律的援助、助言などを行い今日に至る。インドの女性運動、特に、ダウリー反対運動の中で重要な活動家である。
私たちが引き受けた仕事に深くかかわっていくにつれ、ダウリーがたいへん広範囲に行き渡っているのを知った。あらゆるタイプ、階級、背景の男性の間で、驚くほど父権社会に共通した考えがあることに気がついた。それは、男性にダウリーを与えるのは当然であり、結婚する女性の務めでもあるという合意である。それが夫、父親、警察官、弁護士、裁判官、政治家、実際、国会議員であっても、他の男性であっても同じ考えをしていた。
本書を書きたいと願うようになった一つの理由は、そのことを伝えたいと思う気持ちからであった。(序文より)
目次
序文…………………………………………………………………………………3
第一章 隣家で起こったこと……………………………………………11
第二章 不正感………………………………………………………………25
第三章 活動の始まり………………………………………………………37
第四章 街頭劇………………………………………………………………61
第五章 家族の共謀…………………………………………………………77
第六章 新しい場所・古い問題…………………………………………89
第七章 団体の設立…………………………………………………………101
第八章 インドの司法制度との出会い…………………………………123
第九章 有罪判決と「不確かさの恩恵」……………………………143
第十章 なぜ有罪判決が珍しいか─立法者と彼らの論理……153
第十一章 偏見と先入観………………………………………………………175
第十二章 抵抗することの重要性…………………………………………183
第十三章 終わりに……………………………………………………………201
訳者あとがき………………………………………………………………………211