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「知」の革命家ヴォルテール 高ヒット

小林 善彦  (著)
単行本: 248ページ
言語: 日本語
ISBN-10: 4806805890
ISBN-13: 978-4806805892
発売日: 2008/11/20

 

著者

小林 善彦(こばやし よしひこ)

 1927年東京生まれ。1952年東京大学文学部仏文科卒業。

 現在、東京大学名誉教授、(財)日仏会館顧問。

■主な著書

『ルソーとその時代』(大修館書店、1973年)『パリ日本館だより』(中公新書、1979年)『フランスの知恵と発想』(白水社、1987年)『フランス学入門』(白水社、1991年)『誇り高き市民』(岩波書店、2001年)

■主な訳書

V・L・ソーニェ『十七世紀フランス文学』(白水社 文庫クセジュ、1958年、改訳版、1965年)ルソー『人間不平等起原論』(「世界の名著『ルソー』」中央公論社、1966年)ルソー『言語起源論』(現代思潮社、1970年)ルソー『告白』(『ルソー全集』第1・2巻、白水社、1979年)

 

太平洋戦争が終わって、国中が焼け跡となったあと、日本は民主主義の国として新たに生まれ変わった。ヴォルテールがその生涯をかけて主張し、戦ったさまざまな価値、自由、人間の誇り、平和は確保されて、ヴォルテールは歴史の伝説となる時代になったかと思われた。しかしながら、戦後半世紀以上を経たいま、近年の動きを見ると、いわゆる戦後民主主義が実現した価値は、徐々に後退しつつあるように思われる。たとえば「自由が大切だ」と言えば、すぐに「自由と規律は車の両輪で、規律のない自由は単なる自分勝手だ」と言う人が出るし、「人間の誇り」を学ぶ教育よりは、競争社会に勝てる学力を身につける教育の方が重要だと考える人がふえてきている。一応もっともそうな意見に見えるのだが、実は自由が嫌いで管理や統制をしたいのが本音であり、理念なき優勝劣敗の社会がいいと考えているのである。そういう主張を声高にする人たちを見ると、知性よりは権力欲、知識よりは無知と偏見、人のためよりは自分だけの利益といった人が多いようだ。またヴォルテールが必要な時代に戻ったように思われる。

以上は私が本書を書いた理由である。

 

 

目次

はじめに……………3

序 章 改革か革命か  ヴォルテールとルソー……………11

 

第一部 ヴォルテールの生涯……………………………………………………47

第1章 誕生と少年時代……………48

第2章 青年時代……………61

第3章 英国滞在と『哲学書簡』……………75

第4章 シレーのヴォルテール……………90

第5章 宮廷人ヴォルテール……………103

第6章  ジュネーヴのヴォルテール……………118

第7章 フェルネーの長老……………132

第8章 パリ帰還と死……………145

 

第二部 カラス事件とヴォルテールの戯曲・歴史観………157

第9章 カラス事件……………158

第10章 カラス事件とヴォルテール……………181

第11章 フランスのシェイクスピア……………205

第12章 歴史家ヴォルテール……………231

 

ヴォルテール主要著作一覧……………242

参考文献……………244

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