ホーム > 書籍一覧 > 2012 > 男性更年期障害・勃起障害(ED)・前立腺の病気を治す
丸茂 健(著)
河村 信夫(著)
220ページ
ISBN-10: 4806806390
ISBN-13: 978-4806806394
発売日: 2012/12/15
著者
丸茂 健(まるも けん)
第一部 男性更年期障害、第二部 勃起障害(ED):執筆 1976年慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。1982年9月ドイツ・ビュルツブルグ大学 研究員。2000年9月慶應義塾大学医学部助教授。2005年4月より東京歯科大学市川総合 病院泌尿器科教授。 日本性機能学会理事長。
河村信夫(かわむら のぶお)
第三部 前立腺の病気:執筆 1962年慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。1970年ブラジル国立ペルナンブコ大学 (同大学名誉教授)、1972年西ドイツ・ベルリン自由大学科学助手、1974年東海大学医 学部助教授、1978年東海大学医学部教授、2002年東海大学名誉教授。現在、済生会平 塚病院泌尿器科医師。 1963年日本泌尿器科学会坂口賞受賞。日本泌尿器科学会名誉会員、日本化学療法学会 名誉会員、日本性感染症学会顧問など。
勃起障害は生命に危険を及ぼすものではありません。しかし、勃起障害は性生活を損なうば かりではなく、性生活がふたりの潤滑剤になっていた夫婦にとっては生活の質(QOL)にも 影響を及ぼします。 特により若い夫婦の場合、勃起障害のためにふたりの間に亀裂が生じて離婚、さらには精神的な苦痛が仕事にまで及ぶと、勃起障害は社会生活にまで影響するといえます。(まえがきより)
目次
はじめに—— 第一部 男性更年期障害(LOH症候群) 丸茂 健
I 男性更年期障害とは—— II 加齢とともに低下する臓器の機能と男性ホルモン—— テストステロンの減少による影響/LOH症候群の症状 III 男性ホルモンの測り方—— テストステロンにタイプが3つ/年齢に伴うテストステロンの変化 IV 男性更年期障害の判断の仕方—— 3つに分類される男性更年期障害の症状/一般的な判断の目安 V 男性ホルモン補充療法の実際—— 補充療法の適応/男性ホルモン軟膏/治療期間/治療効果 VI 男性ホルモン補充療法の副作用—— 臓器や組織に対する影響/前立腺肥大症、排尿障害に対する影響/前立腺がん発生との関連/気になるうつ病、心身症 VII 中高年男性の望ましいライフスタイル——
第二部 勃起障害(ED) 丸茂 健
I 勃起障害とは—— 勃起障害は病気でしょうか/勃起はどのようにして起こるのでしょうか II 勃起障害に二つのタイプ—— 心因性の勃起障害/器質性の勃起障害 III 統計的にみた一般的勃起障害—— やはり加齢(老化)がおもな原因/加齢による勃起障害の増加の原因 IV 勃起障害の治療—— 勃起障害治療薬/男性ホルモンの投与/古くからある飲み薬の効用 V 勃起を回復させる手術と補助具—— 動脈再建手術/静脈閉鎖手術/陰圧式勃起補助具/陰茎プロステーシス
VI 世紀に進展する治療法—— 脳に働く勃起障害治療薬/最先端医療「遺伝子治療」 VII 勃起障害を引き起こす原因とその対処—— 生活習慣病と勃起障害/手術および外傷と勃起障害/薬剤と勃起障害/放射線と勃起障害 VIII 健康的な生活習慣で勃起障害を防ぐ—— 喫煙/飲酒/コレステロール/自転車 IX 勃起障害の陰に隠れる心筋梗塞—— 勃起障害が心筋梗塞の予兆となることがある/心臓が悪い人はセックスしたら危険か Case 1 性の技術が未熟なために結婚後4年たつのに性交できないQさん
Case 2 バイアグラで待望の第 子が誕生したBさん
Case 3 妻とだけ性交ができないSさん
Case 4 手術、バイアグラ、そして陰圧式補助具を選んだMさん
Case 5 直腸がんで陰茎プロステーシスを決断したCさん
Case 6 放射線治療とバイアグラでがんと闘うTさん
Column 1 「やる気」しだい——
Column 2 偽のバイアグラは危険——
Column 3 生活習慣を改善したら勃起障害が治るのか—— 第三部 前立腺の病気(前立腺肥大症、前立腺がん) 河村信夫
第一章 前立腺と排尿機能との関係 I 前立腺とは何か—— 前立腺のある位置/前立腺の役割と尿道との関係 II 排尿機能と排尿の異常—— 排尿量/排尿機能の障害による排尿の異常/夜間の頻尿は危険/残尿が多い場合の処置 第二章 前立腺肥大症への対応 I 前立腺肥大症とは—— 前立腺肥大症の原因/前立腺肥大症に気づくとき
II 前立腺肥大症の検査—— 排尿力の検査/前立腺の病気の自覚症状問診表/尿検査・血液検査/前立腺の触診/尿流量 計検査/超音波(エコー)検査/各種の画像検査/内視鏡検査/膀胱内圧測定(チストメトリー) III 前立腺肥大症の治療—— 手術療法/保存的療法(どうしても手術を受けたくないとき)/温熱療法/低温療法(クラ イオサージェリー)/高密度焦点式超音波療法(ハイフー)/ホルミウムレーザー核出術(ホ レップ) 第三章 前立腺がんへの対応 I 前立腺がんの患者は増えている
II なぜ前立腺がんになるのか—— 前立腺がんの発生を阻むと考えられる生活要因 III 前立腺がんの症状—— IV 前立腺がんの早期発見のための検査——
前立腺がんの早期発見とPSA値測定の意義/経直腸的前立腺触診/画像検査/前立腺がんを確定するための検査―生検/その他の検査―転移の有無の検査 V 前立腺がんの治療——
どのようにして手術の方法を決めるか/根治的手術が不可能な場合の前立腺がんの治療/保 存的手術(姑息的手術)/内分泌療法/放射線療法 VI 再発防止療法と再発の判定——
手術後の治療法の判定/PSA値で再発を判定/再発・再燃がわかったとき/前立腺がんの進行と緩和療法 Column 1 薬が効く、効かないとは
Column 2 前立腺肥大症の増悪を予防するための生活習慣
Column 3 PSA値上昇の要因
Column 4 PET(ポジトロン断層撮影法)検診
Column 5 安心して治療をまかせられる医師の選び方
Column 6 分子標的治療薬
Column 7 前立腺がんで一般の抗がん剤を使うとき—— Column 8 重粒子線療法—— 参考文献——