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国境にて―イスラエル/パレスチナの共生を求めて 高ヒット

ミシェル ワルシャウスキー Michel Warschawski (著)

脇浜 義明(訳)
304ページ
ISBN-10: 4806806633
ISBN-13: 978-4806806639
発売日: 2014/08/25

 

著者

ミシェル・ワルシャウスキー(Michel Warschawski)

イスラエルの平和運動家。イスラエル社会主義組織『マツペン』に属して、反シオニズムの姿勢をとり続け、『マツペン』分裂後、オルタナティヴ・インフォメーション・センター(AIC)所長。パレスチナの不法テロ組織を支援したとして実刑20ヵ月を言い渡された。

 

完全な意味での和平、特に中東地域における和平が成立するためには、何はさて置いても、シオニズム・イデオロギーと実践の中核にある隔離主義哲学を不当として否認することからしか始まらない。シオニズムは、人種的・文化的同一性こそが常態で、異質なものの混在は自然に反するものという前提に立つ。多様性を忌み嫌うのはその前提からの当然の帰結である。建国前の神話に反して、パレスチナにはすでに他の民族が定着していたが、そこへ入植する決定をしたからには、進む道は二つしかなかった。一つは、先住民を追っ払うことで、シオニズムはその道をこの一世紀間進んできた。当然紛争を招く道である。もう一つは、先住民の中に入り、混ざり合い、平和的に共存する道である。実際にはこの平和と共生を求める道だけが、ユダヤ人がアラブ世界で生きていくための唯一の選択肢である。(本書より)

 

目次

まえがき……………6  

序論……………8

 

第一部 砂漠……………………………………………………13  

幕間 国境とは……………14  

1 国境の街……………18  

2 ダビデがゴリアテとなる……………33  

3 荒野の説教……………44  

4 国境のない社会主義……………56  

5 時流に逆らって……………66  

6 国境破り……………75  

7 出会いと交流……………87  

8 捕らわれた人々、追放された人々……………104

 

第二部 ひび割れ……………………………………………123  

幕間 二人のラビ……………124  

9 地震……………126  

10 「国境というものがある!」……………137  

11 ともに……………150  

12 ノー・マンズ・ランド……………164  

13 裁判……………176  

14 左派植民者……………186

 

第三部 内なる国境…………………………………………199  

幕間 ダンクナー氏とシェメシュ氏……………200  

15 ついに決別?……………202  

16 ユダヤ人とイスラエル人……………212  

17 周辺部が中心部になる……………222  

18 ハレルヤの祈り……………235  

19 「真のユダヤ国」とイスラエルを越えて……………254  

20 帰郷……………268  

21 国境アイデンティティ……………282  

重要事項略年表……………296  

訳者あとがき……………299
 

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