ホーム > 書籍一覧 > 政治・社会 > (年表)子どもの事件 1945‐2015
山本 健治 (著)
単行本: 320ページ
ISBN-10: 480680679X
ISBN-13: 978-4806806790
発売日: 2015/11
3000円+税
著者
山本健治(やまもと けんじ)
1943(昭和18)年 大阪生まれ 1966(昭和41)年 立命館大学法学部卒業後、大阪読売広告社、村田製作所勤務 1975~83(昭和50~58)年高槻市議
1983~87(昭和58~62)年大阪府議 市民派地方議員として活動した後、著述業に転じ、夕刊紙・経済誌等に記事を発 表し単行本も発行していた一方で、みんなで保育所をつくり、その社会福祉法人 理事として、子どもをめぐる問題に関わってきた。同時に環境問題の市民運動の 世話役としても活動してきた。 そのかたわら朝日放送や関西テレビなどにコメンテータとして出演し、歯に衣着 せぬ発言をしてきたが、現在はラジオ大阪で一層の辛口発言をしている
■近著 『橋下徹論』第三書館、2012年/『親子崩壊』三五館、2012年/『関西人は、 ご用心! 』三五館、2013年/『戦後70年労働災害と職業病の年表』第三書館、 2015年 など
政治家は「子どもの笑顔があふれる政治の実現」を常套句とするが、戦後 70 年、子どもが苦しみ、うめく声が聞こえなかった日はなく、理不尽な死を 余儀なくされなかった日もない。旧厚生省が 1963 年、初めて「児童福祉白書」 を出したとき、「子どもは危機的段階にある」と書いたが、それから 50 年以 上経過、教育環境や経済的条件などははるかによくなったはずであるが、残念 ながら子どもたちが置かれている状況はあいかわらず危機的であり、問題はさ らに複雑かつ深刻になっていると言わざるをえない。(まえがきより)
目次
第1期 1945〜51年
敗戦による混乱と価値観崩壊、貧困と不足・不満の時代 道徳・倫理の崩壊、生きんがための犯罪、夢も希望もない自暴自棄の犯罪
第2期 1952〜64年
復興から経済成長、渇望から欲望の実現と不満の爆発 練鑑ブルースから暴力教室、カミナリ族から暴走族へ、不良少年が非行少年に
第3期 1965〜83年
いざなぎ景気から石油危機、安定成長への転換が不安の時代 ベビーブーム世代が大人になり戦後第2の子捨て・子殺し時代に。その子は親殺し
第4期 1984〜97年
安定成長・構造転換からバブル経済、そして破綻・長期不況 鬱屈時代が生み出す残虐不可解殺人、大人社会のイジメが子どもの世界でも
第5期 1998〜2010年
バブル破綻不況に、リーマンショックが追い打ち 生活保護世帯・無職男性・ワーキングプアーの増加と子どもへの虐待・DV問題化
第6期 2011〜15年
政権交代幻想の破綻、東北大震災、 政権は元に戻ったものの新たな不安 減らない子どもに対する虐待、再び増えているイジメ・不登校、そして引きこもり
結びにかえて 戦後70年子ども事件小史...............302