ホーム > 書籍一覧 > 現代・世界 > 韓国石油産業と全民濟―朝鮮・韓国・北朝鮮石油産業の経路
著者:李 光宰
A5判上製 260ページ
ISBN-10: 4806806897
ISBN-13: 978-4806806899
発売日: 2017/4/1
4500円+税
【目次】
序 章 11
1 研究課題 12
2 石油産業の位置付け 21
3 先行研究 27
4 研究範囲・構成 29
第1章 初期の朝鮮石油 35
1 外油社の市場支配と日本の石油業者の反撃 36
2 朝鮮石油市場:低い需要および高い価格 39
おわりに 40
第2章 朝鮮石油産業の嚆矢:朝鮮石油株式会社 43
1 朝鮮石油産業の誕生 44
2 企業の役割:資本・経営・技術・販売網の提供 48
3 朝鮮石油産業の形成過程および政府の役割や企業努力 50
4 戦争の影響による石油産業の変貌 55
5 朝鮮人の実態および成長 61
おわりに 62
第3章 朝鮮人造石油株式会社:もう一つの朝鮮石油産業 71
1 日窒の液化工場の概要 72
2 乏しい生産量および芳しくない業績 78
おわりに 80
第4章 解放後における石油産業 83
1 解放直後の状況 84
2 朝鮮戦争中の韓国石油 89
3 援助石油への依存 89
4 経営・技術面の空白および貧弱な教育システム 92
おわりに 93
第5章 休戦後の朝鮮石油産業 101
1 アメリカの石油統制構造の維持 102
2 「大韓石油貯蔵会社」(KOSCO)の活動 104
3 韓国石油産業の「準備段階」および全民濟の登場 106
4 再挑戦:「韓国石油株式会社事業計画書(1959 年)」 109
おわりに 111
第6章 朴正熙政権下の韓国石油産業 121
1 韓国石油産業の具現化 122
2 朴政権の石油産業成立への働きかけ 122
3 全民濟の活躍 127
⑴ 全民濟が勝ち取ったガルフ・オイル借款 127
⑵ 全民濟が育てた技術者 129
4 油公の成立 130
5 企業の飛躍 137
6 石油製品別国内消費の推移 140
おわりに 142
第7章 韓国石油産業のさらなる飛躍 151
1 新規参入 152
2 石油危機 153
3 規模の経済:増設また増設 160
4 送油管を中心とした輸送手段の拡充 163
5 油田開発事業 165
6 技術面:海外依存から自体開発へ 167
7 石油事業基金制度:政府の役割 168
8 軽質化・脱黄化の推進 171
9 商品の多様化および輸出販路の開拓 172
10 そのほかの合理化 175
11 自由化および規制合理化 176
12 海外資本からの脱皮 178
13 自立化:「合作投資契約の修正」および資本構造の再組織 181
14 金融危機後における精油産業 182
おわりに 183
第8章 北朝鮮石油産業 191
1 解放後から朝鮮戦争休戦までの北朝鮮石油業 192
2 1953〜90 年における北朝鮮石油産業 197
3 それ以後の北朝鮮石油産業:さらなる奈落 210
おわりに 216
終 章 225
参考文献 241
索引 254
あとがき 259