ホーム > 書籍一覧 > 現代・世界 > アラブ革命の展望を考える-「アラブの春」の後の中東はどこへ?
ジルベール・アシュカル著
寺本勉・湯川順夫訳
3200円+税
352ページ
ISBN978-4-8068-0706-3 C0030 Y3200E
1月26日発売
2011年、チュニジアから始まり、アラブ全域は「アラブの春」と呼ばれる経済的、社会的、政治的な大変動を迎えた。しかし、鍵となる2カ国、シリアとエジプトの事態は悲劇的展開を遂げた。「アラブの春」はどうなっているのか。
目次
序章:革命のサイクルと季節
民主主義への移行と革命的過程
一つの革命、二つの反革命
第一章:シリア 野蛮の衝突
シリア人民の見殺し
シリアの災厄を作り出したもの
アサド政権の好ましい敵
トルコと湾岸地域君主国の好ましい友
シリアの泥沼
ロシアの介入と西側の動揺
シリアはどこへ行く?
第二章:エジプト、アブドゥル・ファタハ・シシの「七月二三日」
ムスリム同胞団の権力に向けた試みはいかに展開されたのか?
ライオンでもなく狐でもなく
国民を怒らせて
タマッルド(反乱)への突入
ナセル主義者の幻想
軍が国民の意思をまたも乗っ取った
アブドゥル・ファタハ・シシの手段を選ばない台頭
シシの大統領衣装の仕立て方
エジプトの悲劇の茶番的局面
新自由主義への忠誠
誇大妄想と巨大プロジェクト
軍によるエジプトの乗っ取り
エジプトはどこへ行く?
終章:「アラブの冬」と希望
リビアとイエメン:同じ旋律の二つのバリエーション
チュニジア「モデル」とその限界
アラブの左翼と戦略的挑戦課題
資料 トランプ政権の誕生と2017年の中東
ジルベール・アシュカルに聞く
アラブ世界では、希望はいぜんとして可能であり、残り続けている
訳者あとがき