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クトゥパロンの涙-難民キャンプで生き抜くロヒンギャ民族
クトゥパロンの涙-難民キャンプで生き抜くロヒンギャ民族
著者(文・写真):狩新那 生助(かりにいな しょうすけ)
A4変形上製 オールカラー 160ページ
ISBN-13:978-4806807131
定価3600円+税
発売日:2018/6/26
ちょうど日本の踏切のように、長い竹の棒が青空を射抜いていた。つまりゲートは開いているという訳だ。2017年12月、私はバングラデシュにあるクトゥパロン難民キャンプのゲート前に立っていた。クトゥパロン難民キャンプには、ビルマ(ミャンマー)による迫害から逃れてきた多くのロヒンギャ民族が暮らしている。ゲートの周りには、迷彩服を着て自動小銃を携えた数人の軍人たちが鋭い眼光で辺りを見回していた。
「本当に入って大丈夫なのだろうか? 軍人に呼び止めはしないだろうか?」大きなカメラバックを肩に担いだ私は、鼓動が激しくなるのを感じながら、恐る恐るクトゥパロン難民キャンプのゲートを通過した。