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トロツキーと永続革命の政治学 高ヒット

トロツキーと永続革命の政治学

著 者 森田成也

四六判上製/424ページ

定価3200円+税

ISBN-13:9784806807407  C0030

発売日:2020年10月9日

 

森田 成也(もりた せいや)

大学非常勤講師

【主な著作】『資本主義と性差別』(青木書店、1997年)、『資本と剰余価値の理論』(作品社、2008年)『価値と剰余価値の理論』(作品社、2009年)、『家事労働とマルクス剰余価値論』(桜井書店、2014年)、『ラディカルに学ぶ「資本論」』(柘植書房新社、2016年)、『マルクス剰余価値論形成史』(社会評論社、2018年)、『ヘゲモニーと永続革命』、『新編マルクス経済学再入門』上下(社会評論社、2019年)、『「資本論」とロシア革命』(柘植書房新社、2019年)

【主な翻訳書】デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』『<資本論>入門』『資本の<謎>』『反乱する都市』『コスモポリタニズム』『<資本論>第二巻・第三巻入門』(いずれも作品社、共訳)、トロツキー『わが生涯』上(岩波文庫)『レーニン』『永続革命論』『ニーチェからスターリンへ』『ロシア革命とは何か』、マルクス『賃労働と資本/賃金・価格・利潤』『「資本論」第一部草稿——直接的生産過程の諸結果』マルクス&エンゲルス『共産党宣言』(いずれも光文社古典新訳文庫)、他多数。

 

本書序文より

トロツキーの永続革命論は、何十年にもわたってスターリンとスターリニストによってとことん歪められ、ソ連崩壊後も依然としてその歪みは根強く残っている。トロツキーに対する偏見を多少なりとも脱した人でも、トロツキーの永続革命論を正しく理解しているとはかぎらない。むしろそうでない場合が多い。したがって、本書のようにトロツキーの永続革命論について正面から論じた著作は今日でも出す価値がある。

だが、人は問うだろう。そもそも、ソ連・東欧が崩壊して三〇年も経っている今日、トロツキーの永続革命論について何か書くことそれ自体に意味があるのかと。私は答える。意味はある、大いに意味がある、と。なぜなら、トロツキーがその永続革命論の構築を通じて、そしてその実践バージョンである十月革命とその後の社会主義建設を通じて解決しようとした二〇世紀的問いは、二一世紀の今日においてもなお解決されていないからである。その「問い」とは何か。それは、非エリートの一般民衆のきわめて基本的で切実な諸要求(革命前のロシアにおいてそれは、土地に対する農民の要求、人間的労働条件に対する労働者の要求、専制体制を打倒して民主共和制およびその他の民主主義的諸条件を求める民衆の要求であり、十月革命前夜においては、そこに戦争からの離脱と平和の実現が加わる)は、はたして、ブルジョアジーの支配のもとで、そしてその政治的代理人たちの手によって解決できるのかという問いである。

 

目次

序 文 3

序章 悲劇の革命家と革命論の悲劇    17

 一、マルクスからトロツキーへ 23

 二、二月革命から一国社会主義へ 32

 三、「文献論争」から『永続革命論』へ 36

 四、『ロシア革命史』と「歴史的後発性」論 43

 五、トロツキー『永続革命論』の現代的意義 48

 補論 複合発展と「後発性」に関する覚書 54

 

第Ⅰ部 永続革命論の形成    63

第一章 パルヴス、トロツキー、ロシア革命    65

 一、パルヴスとロシア 67

 二、第一次ロシア革命と永続革命論争Ⅰ─ロシアの社会主義者たち 75

 三、第一次ロシア革命と永続革命論争Ⅱ─ドイツの社会主義者たち 86

 四、第一次ロシア革命と永続革命論争Ⅲ─トロツキーの永続革命論 92

 五、第一次ロシア革命と永続革命論争Ⅳ─帰結 100

 六、世界大戦とパルヴスの変節 105

第二章 一九〇五年革命と永続革命論の形成    121

 一、マルトフの「一月九日」 122

 二、プレハーノフの「別個に進んで、ともに撃て」 131

 三、マルトゥイノフの「革命の展望」Ⅰ 136

 四、パルヴスの序文とマルトゥイノフの「革命の展望」Ⅱ 140

 五、トロツキーの「政治的書簡」 147

 六、マルトゥイノフの「革命の展望」Ⅲ 152

 七、マルトフの「労働者党と『権力獲得』」 160

 八、プレハーノフの「権力獲得の問題によせて」 164

 九、トロツキーの「ラサール『陪審裁判演説』への序文」 167

 十、一九一七年による歴史的検証 171

第三章 一九〇五年革命をめぐるバートラム・ウルフの歴史偽造    183

 一、一九〇五年革命における三つの見解 186

 二、レーニンによる「トロツキー=パルヴス批判」? 196

 三、ウルフの不幸な運命論 205

 

第Ⅱ部 各国の経験    219

第四章 トロツキーの第三世界論と永続革命    221

 一、若きトロツキーと一九〇五年革命 222

 二、永続革命論とトルコ革命 225

 三、バルカン諸国とバルカン戦争 232

 四、第一次世界大戦からロシア十月革命へ 236

 五、西方から東方へ 242

 六、後進諸国への永続革命論の普遍化 252

 七、ソ連追放後における植民地革命論の発展Ⅰ――極左期 256

 八、ソ連追放後における植民地革命論の発展Ⅱ――人民戦線期 261

 九、ラテンアメリカにおける植民地革命論の具体化 267

第五章 中国革命をめぐる三つの論点とトロツキー    283

 一、第二次中国革命の三つの段階と三つの論点 285

 二、第一の論点――共産党と国民党との関係 291

 三、第二の論点――ソヴィエトの結成 307

 四、第三の論点――中国革命の展望 310

 五、中国革命敗北の歴史的意味 331

第六章 トロツキーとスペイン革命    343

 一、一九三〇~三六年の変動 345

 二、一九三六年のスペイン革命 349

 三、スペイン革命のジレンマ 358

 四、トロツキーのスペイン革命論 368

 五、スペイン革命敗北の歴史的意味 384

 

終章 ロシア革命─一〇〇年目の総括と展望    397

 一、トロツキーの予測 399

 二、二つの誤解 401

 三、二つの弱点 408

 四、ロシア革命の悲劇と正当性 412

 五、次の一〇〇年に向けて 419

 

 

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