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書名:レニングラード日記
著者:ヴェラ・ミハイロヴナ・インベル
訳者:ハル・ニケイドロフ
A5上製/268頁
定価3200円+税
ISBN-13:9784806807643
発売日:2023年1月5日
著者 ヴェラ・ミハイロヴナ・インベル
詩人・散文家。 父モイセイ・フィリッポヴィッチ・シュペンツエル、母ファニー・ソロモ ノーヴナ・シュペンツエルのユダヤ人一家の娘として、1890年6月10日オ デッサにて誕生、─ ヴェラ・モイセーヴナ・シュペンツエル。ヴェラは トロツキーの11歳年下の従姪(いとこめい)にあたる。 1972年11月11日モスクワにて没す。
訳者 ハル・ニケイドロフ 1947年生まれ。プロセス・コントロール・エンジニア、ソ連邦歴史研究徒。 2021年11月、グアム島デデド村にて翻訳完成。
訳書に『ナディエジュダ・A・ヨッフェ回顧録』小社、2019年
訳者より------------------
1917 年十月革命時は 27 歳、革命に飛び込んだ記録はありません、しか し革命を受け入れる立場でした。熟成した年齢で十月革命を迎え、その後の内戦を生き、熾烈な党内闘争、反対派の追放、極端な農民集団化、モスクワ裁判のドラマを見てきた彼女にとって党員への志願が意志として湧いていたでしょうか ? 否、答えるのが自然でしょう。
だがレニングラード封鎖の中で彼女はそれを決意しました。彼女にとって 明らかな事実があります、それは労働者国家―たとえ体制として官僚に、更 に党書記長に支配されたとしても―の市民、青年・学生、兵士、インテリ層の自己犠牲的な国家防衛への貢献を彼女が直接的に目にしたという事です。 そして正確に言えば、文学戦線において彼女自身もその戦いの担い手の一人 であったのです。それ故に彼女は朗読会を催し、前線を巡り、外国にエッセ イの形で情報宣伝を行い、労働者国家への献身をなし、更に彼女は封鎖下の レニングラードを描く「プルコヴォ・メリディアン」の詩作に一人の「文学 者」として勇敢に立ち向って行ったのでした。十月革命に参加することはな かった、しかし革命の遺産を守る戦いにレニングラーダーの一人として向っていった、ここに 50 歳を過ぎる年齢で党員を志した鍵があるのではなかろ うか、と訳者は考えます。
目次
パートI(1941年)独ソ戦進行、レニングラード封鎖される...........................11
8月22日レニングラードへの旅/8月23日見知らぬ駅にて/8月24日レニングラードにて/8月26日/8月27日/8月28日/9月1日/9月4日レニングラードにて9月5日/9月7日/9月8日/9月9日/9月10日/9月11日/9月13日/9月16日/9月17日/9月18日/9月19日/9月20日/9月22日/9月23日/9月24日/9月26日/9月27日/9月28日/9月29日/10月4日/10月5日/10月10日/10月14日/10月15日/10月26日/11月5日/11月6日/11月7日/11月10日/11月15日/11月16日/11月21日/11月25日/11月28日/11月30日/12月1日/12月6日/12月7日/12月8日/12月9日/12月11日/12月14日/12月21日/12月22日/12月25日/12月26日/12月30日
パート2(1942年)深まる封鎖危機、ラドガ湖を渡る「命の道」開通...............51
1月1日/1月2日/夜/1月3日夜/1月4日/1月5日/1月6日/1月7日/午後7時に15分前/1月8日およそ午前11時ごろ/11時30分/1月9日およそ午後2時/1月13日/1月14日/1月15日午後9時15分/1月17日/1月20日午前/1月20日夜/1月21日/1月25日/夜7時/1月26日/1月27日/1月29日/1月30日/1月31日/2月2日/2月3日夜/2月5日/2月9日/2月12日/2月16日/2月17日/2月18日/2月19日/2月20日/2月21日/2月23日/2月24日X師団にて、午前/2月26日レニングラード/2月27日/3月10日/3月12日夜/3月22日/3月27日/3月28日/3月29日日曜日/夜/3月30日/3月31日夜9時/4月1日/4月4日/4月7日/4月8日/4月9日/午後/4月10日/4月13日/4月15日/4月18日/4月19日/4月22日モスクワにて/4月23日モスクワにて/4月25日モスクワにて/5月15日モスクワにて/5月20日レニングラードにて/5月23日/5月24日/6月4日/6月12日/6月22日/6月24日/6月29日/6月30日/7月5日/7月6日/7月8日/7月9日/7月10日/7月13日モスクワにて/7月16日モスクワにて/7月19日カザン空港にて/カザン空港夕暮れ時/7月20日朝方/午後/7月22日チストポリにて/7月23日/7月24日/7月26日カーマ川入江の乗船桟橋にて/7月28日モスクワにて/8月3日レニングラードにて/8月4日/8月5日/8月7日/8月8日/8月9日/8月14日/8月15日/8月17日/8月20日/8月23日/8月24日/8月26日/8月27日/8月29日クロンシュタット「海の聖堂」にて/9月2日/9月4日/9月5日/9月6日/9月9日/9月10日/9月12日/9月13日/9月15日/9月16日/9月18日/9月20日/9月21日/9月24日/9月26日/9月29日/9月30日/10月6日/10月7日/10月8日/10月9日/10月11日/10月14日/10月15日/10月16日/午後/10月17日/10月18日/10月19日/10月20日/10月27日/10月30日/11月2日/夜/11月3日/11月8日/11月9日/夜11時40分、第一波空爆/深夜2時、第二派空爆終了/11月10日/正午数分過ぎ/11月11日/11月12日/夜/11月14日/11月19日/11月20日午後一時/11月22日/午前4時/11月23日/11月24日/午後/11月25日/11月26日午前/午前3時30分/11月27日明け方/午後/11月28日/11月29日/深夜/11月30日/深夜/12月7日午前2時15分前/12月16日/12月17日/12月18日/12月23日/12月29日
パート3(1943年)各戦線にて赤軍反転攻勢................................................159
1月1日/1月2日/1月6日夜9時前後/1月7日/1月9日/1月14日/1月16日/深夜12時分30分/1月18日/1月19日/ラジオ放送スピーチ/1月20日夜10時前後/1月23日/1月24日/1月26日/1月27日/1月28日/1月31日/2月1日夕方5時/2月4日/2月5日/2月8日2月9日澄み切った、そして凍てついた朝/2月10日/2月11日/2月12日/2月14日午後8時前後/2月15日/夜/2月18日/2月25日/3月5日/3月10日モスクワに向かって/3月25日/3月27日/4月14日/4月16日/4月17日/夜7時/4月18日午後5時/4月19日/4月27日/4月29日正午/5月1日およそ正午/5月9日/5月10日/5月13日午後/5月22日/夕方/5月24日/5月25日午後3時10分/その後/5月26日/5月27日/5月28日/6月3日/6月4日/6月7日/6月8日/6月10日/6月14日/6月15日/6月18日6月24日午前11時/6月25日/6月30日/7月4日/7月6日/7月7日/7月8日/7月12日/午後4時/7月15日/7月17日/7月18日/7月19日/7月24日夕方/7月26日/7月28日/8月3日夜/8月4日/8月5日/8月6日/8月7日/8月9日/8月10日/8月11日/8月12日/8月13日/8月18日モスクワにて/8月24日モスクワにて/9月5日モスクワにて/9月8日/9月9日/9月23日/夜9時40分/9月24日モスクワにて/9月25日モスクワにて/9月26日モスクワにて/9月28日モスクワにて/9月29日モスクワにて/10月3日レニングラードにて/10月7日/10月9日/10月12日/10月14日/10月17日/11月8日/11月26日/12月12日/12月17日/12月19日/夜/12月25日/12月27日/12月29日/夜/12月30日/12月31日
パート4(1943年)レニングラード解放、戦争の終結....................................223
1月1日/1月2日/1月4日/1月6日/1月9日/1月12日/1月14日/1月15日/1月19日/1月20日/1月21日/1月22日/1月24日
/1月27日/1月28日/1月30日/2月1日/2月2日/2月5日/2月17日/2月20日/2月25日レニングラードにて/2月26日/2月27日/2月29日/夜/3月12日モスクワにて/3月14日/3月20日レニングラードにて/3月24日/3月25日/3月28日/4月10日/4月24日/4月29日/5月3日/5月6日/5月8日/5月9日/5月13日/5月14日/5月19日/5月21日/5月25日/5月27日/5月29日/6月5日/6月6日/6月7日
訳者あとがき 262