ホーム > 書籍一覧 > 2016 > 古田織部と徳川家康―慶長四年吉野の花見
国分 義司 (著)
単行本: 304ページ
言語: 日本語
ISBN-10: 4806806722
ISBN-13: 978-4806806721
発売日: 2016/01
3500円+税
徳川家康はなぜ、織部一人にとどまらず、織部一家、かれの血を引く男系一族の全ての子息や孫に至るまでを死なせてしまったのか。謎解きの旅は、多彩な織部人脈のキーパーソン細川幽斎から丁寧に解きほぐし、家康の悲願「和子入内」に行き着く。
国分 義司(こくぶん よしじ)
1937年、福島県本宮市生れ。1966年東北大学文学部(修)終了、名古屋工業大学、名古屋学芸大学大学院教授歴任。
単著
『戸隠の鬼たち』(信濃毎日新聞社、2003年)
『「侘び」と「数寄」の工芸美術史』(エス出版部、2004年)
『織部時代の茶陶と写し』(エス出版部、2005年)
共著
『技術者・発明家 レオナルド・ダ・ヴィンチ』(翻訳、解説山崎俊雄、岩崎美術社、1974年)
『古関裕而1929/30 -かぐや姫はどこへ行ったー』(共著者ギボンズ京子、日本図書刊行会、2014年)
本書関係略年譜 7
まえがき 11
主な登場人物相関図 14
古田織部ゆかりの城と寺 16
豊公伏見城の図 18
第一部 「花声ニ妹仕ク」(関ヶ原の役) 21
第一部のはじめに/22
第一章 大茶会 23
吉野の花見/23 利休亡魂/28 日が沈むまで待って/31 次の間参列の衆/36 高野山上の密談/40 徳川家康と囲碁将棋の会/42 東国衆と太閤衆/47 家康、織部邸へ/50
第二章 数寄の和尚 55
茶の湯の名人/55 歌に連なる/60 知者衆、十人目は利休/64 戦争は芸術/68 名人初自会、お・も・て・な・し/72
第三章 凝碧亭 79
挑発/79 奈良衆四人組/82 ヒツミ候、ヘウゲモノ也/86 「せと物や町」と「瀬戸物町」/90 織部好みと織部焼き/92 凝碧池頭奏二管絃一/96
第四章 あゝ関ヶ原 103
前哨戦/103 家康公を害す巧みの由、二人流罪/108 お城を運べ、筏に載せて/113 回状/117 天王寺屋津田宗凡/121 新門様とサルの釜/126 「花見茶会」同窓会/130
第五章 数寄が好き 137
勢高肩衝/137 待庵から黄金の茶室へ/140 ウインドウズ/143 違ってする/148 花声ニ妹仕ク/153 第二部 古きさくら(大坂の陣) 157 第二部のはじめに/158
第六章 系図と系譜 160
『豊後岡藩中川家文書』/160 福源寺の和尚さん/165 お父さんがいっぱい/169 石河家と桑原家は繋がっている/173 家康内閣驚きの人事/176 異腹三兄弟と相婿/179 賽は投げられた/184
第七章 知行 191
お使い番/191 代官古田おりへ/197 伏見ノ屋敷ハ油カケ/201 瓶原、御宿ハ津越/203 おりべ、往古の鐘を奪い売る/206 貞慶五百年忌と一切経/209
第八章 興聖寺 216
おりべ寺/216 寺ノ内ノ北天神ノ辻/220 春屋宗園と興聖寺殿/226 天海版大蔵経/230 和子の入内/234
第九章 大坂の陣 240
船つなげ/240 大江戸連続大茶会/244 青皿におろします いりこ/248 禁じられた歌遊び/253
第十章 織部自刃 261
嵐の中、逃げる清韓/261 おりべ殿、傷は浅いぞ/265 冬の陣、その前にちょっと寄り道/270 作介よ、お前もか/273 古きさくら/279
おわりに 287
あとがき 292
人名索引 296